空薬莢

創作と世界観

自創作漫画「オーダーメイド彼女」の主要キャラと作者自身のパーソナリティ解剖①

◆最初にお知らせ◆
この記事をお読みになるに先立って、まず以下のリンクから
「オーダーメイド彼女」1話を読むことをおすすめします。

www.pixiv.net

 
 
 
こんばんは、やっとこさ「オーダーメイド彼女」1話を描き終えたきーのです。
進捗がやべえ。何がやべえって来年1月20日
関西コミティア54にこの原稿で挑む気なのですが、
それがまだ1話しか完成してないのがやべえ。
(ネームのストックはあるにせよ)
という中に人の焦りは一旦置いといて。
 
はい、今日は自分が描いている「オーダーメイド彼女」という漫画の
登場キャラクターと作品の世界観、ぼく自身のパーソナリティの関連などについてのお話です。
 
いきなりですが質問です。あなたの好きな漫画やアニメ、小説、映画、なんでもよいのですが
その作品はどのような世界観をあなたに提示しているでしょう。
そこに描かれている登場人物たちはどのような性格の傾向を持っているでしょう。
どんな思想に基づいて、どのように行動していくでしょう。
それらが織りなす物語は、どのようなことをあなたに訴えかけてくるでしょうか。
 
ごくごく当たり前のことですが、作品にはテーマというものが存在し、
キャラクターの行動やパーソナリティ、思想などは
作者個人に由来するものです。作者の頭の中にあるものが材料なのですから。
その作品に触れると、何となく作者の人となりや思想が分かった気になりませんか?
ぼくはなります。
それは作者個人の思想や体験が、作品の中にどうしても反映されてしまうもので、
作品と密接に結びついているからだとぼくは考えています。
 
今回はぼくの「オーダーメイド彼女」について、
その中でも特にメインキャラと作者のパーソナリティに焦点を当ててお話しますが、
まことに稚拙ながらぼくの創作論的なものも少し述べさせていただきます。
 
それでは、時間や興味、色々のものが許す限り、
どうぞお付き合いくださいませ。
 
いや、前置き長いよ。
 
まあそれはぼくの癖なので…すみませんぬ…
 
さてさて。
以下に『オーダーメイド彼女』の主要キャラクター表をのっけました。

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こんな感じです。
 
さて、ざっと見ていただければお分かりになるかと思いますが、
 
啓多とはぐちゃん(アンドロイドの子)はそれぞれ何かしらの問題を抱えてるっぽいです。
(アンドロイドの子ははぐちゃんという名前で、1話時点ではまだ名前は未定ということになっていますがツイッターとかでバンバン名前出してるので普通にここでは
明かしちゃいます。というか「アンドロイドの子」だと話しづらい)
 
えー、なおはぐちゃんの名前については2話で色々明らかになるので気になる方は
ぜひお読みくださいませ。
 
なわけで、まず啓多くん。
この子は冷静で理論を重視するタイプですが、それ以前に人の気持ちに
敏感な子であります。
 
1話を読んでいただければお分かりになると思いますが、
はぐちゃんはことあるごとに泣いてしまう泣き虫さんです。
これはまあ、はぐちゃん自身がある意味人の感情に敏感だからでもあるのですが、
それは後にゆだねるとして。
 
そんな泣き虫なはぐちゃんの様子をきちんと観察し、
受け止め、フォローできるのが啓多くんの長所であります。(1話ラストをご参照あれ。)
いやあ啓多くんすごい。二十歳とは思えない。ジェントルマン。惚れる。
とか馬鹿はほどほどにして。
 
そんな啓多くんですが、もちろん完璧ではありません。
そもそも啓多くんのこの観察眼は、生育環境によって磨かれたものです。
そんな環境を構成する一つのファクターだったのが、啓多くんのお兄さんです。
(3話で登場予定)
ちゃらんぽらんな兄がいて、それに反発するかのように真面目な性格傾向が
強くなりました。
 
あと、啓多くんには悩みもあります。
それはどうやら、将来の進路に対する不安のようです。
 
それでは、次ははぐちゃんについて見ていきましょう。
この子は1話でやたら泣いているという印象を読んでくださった方の中には
持たれる方がいると思いますが、今後もこの子には
暗い表情をたくさんしてもらうことになります。いやあ申し訳ない。
いや、ちゃんと喜んだり笑ったりもしますよ?

ヒロインの泣き顔を描きたがる絵描き漫画描きはたくさんいると思…はい。

 

で、先ほどちらっと書きましたが、はぐちゃんは

一言で言い表すと、人の顔色を窺う癖のある子です。

ぶっちゃけこれは、ぼく自身の癖でもあります。

何だか暗い話だが……そう、この作品は 明るくはないです。決して。

 

夏目漱石は『草枕』の中で「人の世に疲れたから作品が生まれるのに、その作品の

中で喜んだり悲しんだりするのでは気が休まらん(要約)」みたいなことを言ってますが、そういう視点でぼくの作品を読まれると、おそらく気が休まらないこと請け合いです。

でも安心してください。ちゃんとカタルシスもあります。

 

それがどのようなものか軽くお話しして、この記事を終わりにしたいと思います。

 

先ほど啓多くんもはぐちゃんも、それぞれ問題を抱えているとお話しました。

啓多くんは進路の悩み、そして兄との摩擦等。(実は他にもありますがそれは追々作品の中で読み取っていただきましょう)

はぐちゃんは人の顔色を窺ってしまい、それによって気分が上下するという性質。

 

人は往々にして、誰も皆困難を抱えているものですが、

この二人とて例外ではありません。

しかしながら、人には自分の問題を自分で解決する姿勢というものが

元来備わっています。

この二人もまた、その例に倣うでしょう。

啓多くんは悩みながら、はぐちゃんは啓多くんの力を借りながら。

二人で困難を乗り越えてゆくでしょう。

 

ぼくは幼少期はよくノートに落書き漫画を描いていましたが、

それを除くと、きちんと漫画を制作するのは初めてです。

最初は単純で短いハッピーエンドのラブコメにするつもりだったのに、

キャラクターについて真面目に考察していると、何だか長くなりそうです。

 

初めての漫画制作、初めてのコミティア、初めての同人イベント、

まだ1話しか完成していない原稿、不安や課題は山積みですが、

自分の表現したいもののために、それを届けたいひとたちに届けるために。

もう少し頑張りたいと思います。

 

それでは今日はこの辺で失礼いたします。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます!